拝啓







父さん母さん、元気にやってるだろうか。






たまに来る手紙から相変わらず不器用朴念仁な父さんを母さんが笑いながら支えてる様子が目に浮かびますが、本当にそうなら何よりです。





俺はなんとかやっていけてます。
そちらを離れて早いものでもう1年、回りもいい人達に囲まれて退屈もしていません。







そろそろ春が終わり爽やかな初夏がやって来ますが、季節の変わり目、体調崩さない様に気をつけてください。


俺も早いうちに、まだあやふやな進路を考えてみます。

















そうそう、そういえば報告しなきゃならないことがあります。













































俺の部屋、憑いてます。































いや、俺に憑いてます?






























とりあえず、何か住み憑いてます。













先に言っておくと悪霊やらの類ではないので安心してください。















とても気さくな奴らです。










あ、二人憑いてます。






俺に敵意悪意怨恨は無いようなのでお祓いも頼んではないです。





というかむしろ懐いてくれてるようです。














何故か、懐いくれてます、おかしい位に。